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 出羽の富士 鳥海山

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朝6時 山頂目指して出発(鉾立駐車場)
鳥海山は、秋田・山形の両県に跨り、その秀麗な容姿から出羽富士、秋田富士、鳥海富士と呼ばれる富士山と同じ成層火山であります。
標高2236メートルの新山を最高点として美しい曲線を描きながら裾野をひく優雅さは、みちのく第一の名峰にふさわしい山容です。

高山植物の種類と群生の規模は東北一であり、代表格としてチョウカイフスマ・チョウカイアザミなどがあります。
また鳥海山は信仰の山としても知られ、山頂には鳥海山大物忌神社(おおものいみじんじゃ)があり、五穀豊穣・海上安全・漁業守護の神として広く崇拝されています。

登山コースとして13コースありますが、今回は鳥海ブルーラインの終点である鉾立駐車場を出発点とする「象潟口」コースから登山することとしました。6月27日、梅雨の時期だけに天候を心配しておりましたが、鉾立に到着すると快晴・下界は雲海という最高の登山日和となりました。いつでも行けると思いなかなか実現しなかった鳥海山登山、大好きで自分なりに思いいれもあり大変緊張しながらの出発となりました。

問い合わせ 
・羽後交通観光 0184−43−2320
・鉾立山荘 0184−43−3200
(収容40名 素泊まりのみ)
・庄内観光バス 0234−33−7255


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白糸の滝

御浜小屋に到着
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鳥海湖(雲海の向こうに月山が見えます)
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けっこうツライ 八丁坂
5合目 鉾立 (余裕の出発)

鉾立駐車場を起点とする象潟口の登山道は、展望台までは舗装道路となっています。この付近から見る奈曽渓谷や白糸の滝の景観はまだまだ体力があるため、余裕をもって楽しむことができました。
これより、登山道は奈曽渓谷の尾根沿いの石段を歩き、チシマザサを切り開いた河原沿いに至ります。まだ6月は雪渓も多く、足元に注意が必要でした。

6合目 賽の河原 (雪渓を楽しむ余裕もあり)
鉾立から続いていた石段は、賽の河原で一旦途切れますが、約150メートル先から再び石段が始まります。この石段が曲者で、下山時にボティブローのように膝にダメージを与えますのでご注意を。
この付近は夏季には高山植物が咲き乱れ、8月頃までは雪渓が残り給水もできるようです。
緩やかな上り坂の上に御浜神社の鳥居が見えてきます。

7合目 御浜 (雲海と鳥海湖の美しさに感激する余裕あり)
御浜神社(御浜小屋)の周辺は高山植物の群生地でチョウカイフスマ・チョウカイアザミ・ニッコウキスゲの群落など花の観賞に最高のポイントです。今回はチングルマ・ハクサンイチゲを見ることができました。
御浜の脇には、カルデラの鳥海湖(別名 鳥ノ海、直径約200メートル・水深約4メートル)があり、湖を取り囲むように鍋森・笙が岳があります。今回は雲海の上に、山形の月山が顔をのぞかしておりました。

なお御浜には公衆トイレもあり、休憩をとり、八丁坂や七五三掛(しめかけ)をめざした方がいいようです。

*御浜小屋(収容50名)

8合目 八丁坂 (けっこう長いなこの坂・・独り言)
上がりと下りの八丁坂、ダラダラと続くこの坂は結構きつかったでした、ガレの進行が著しいため最近では石段を整備したとのこと、以前はもっと大変だったのだと思い、我慢・我慢。

八丁坂を過ぎると七五三掛(別名 御苗代)に至る、ここは大人数でも休める広さがあり、これより先は、千蛇谷コースと外輪山コースに分かれます。今回は千蛇谷コースを選択、この選択が初心者にとって後で無謀だったと後悔するのは、あと20分後。


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七五三掛より新山を望む
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雪渓の千蛇谷
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千蛇谷より新山を見上げる
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荒神ガ岳から・・ミヤマキンバイが疲れを癒してくれます
9合目 千蛇谷(しまった・・ひたすら続く雪渓と心臓バクバクの荒神ガ岳)

千蛇谷に出ると右手に外輪山の絶壁、左手に新山ドーム、正面は緩やかに左に弧を描く千蛇谷の雪渓の展望が開けます。登山道は雪渓を横断し、荒神ガ岳を通り新山ドームのふもとへと続きます。雪渓を横断する登山道を見つけることができず、ひたすら続く雪渓をアイゼンなしに上ってしまい、また荒神ガ岳の登山道も急勾配で、外輪山コースを歩く人たちを恨めしそうに見上げながら歩き続けました。
外輪山の尾根の高さを感じなくなる頃には、溶岩ジクザク道を抜け、御室小屋に到着します。

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神社到着
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新山ドーム頂上
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七高山頂上
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頂上付近の雲海
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百宅方面の雲海
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外輪山の向こうに月山
頂上 御室(到着の感激で疲れも忘れ・・・)

いよいよ御室小屋に到着、小屋の奥に鳥海山大物忌神社、そして背後には新山ドームがそびえております。御来迎(日の出)を見るには新山(2236メートル)よりも七高山(2230メートル)のほうがいいようです。神社から七高山(しちこうさん)へは雪渓を横切り、鎖の下がっている火口壁を登り到達します。七高山の頂上付近で休憩、雲海を見ながらのオニギリはほんとうに美味しかった!!

影鳥海
御来迎の直後、鳥海山の山影が日本海上に三角形のシルエットとなって投影する「影鳥海」は有名です。次回は山頂小屋に泊まって、絶対見るぞ・・・さっきまでバテバテだったのに頂上に到着した途端この調子、山の魅力にすっかりはまってしまっているのでした。

*大物忌神社山頂小屋 0234−64−4433

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絶壁の外輪山コース
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外輪山コースからはこんな景観も楽しめます
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鉾立に到着、夕日に染まる雲海が迎えてくれました
外輪山コース 下山(行きはよいよい、帰りは怖い)

いよいよ下山、行者岳を経由し、伏拝岳へ向かう。外輪山の絶壁の道は梯子場あり要注意。また強風の際には、千蛇谷コースの下山が安全とのことでした。
ハイマツの生える尾根沿いの外輪山コースは、場所によってはよじ登る事もあれば、千蛇谷に崩落している箇所もあり、危険が伴うコースです。しかし左手には外輪山の裾野が広がり、岩肌にしがみついて咲いているイワウメなどの高山植物も多く、右手の千蛇谷の展望もすばらしいものでした。

鉾立 到着(この達成感はいったい・・・今度いつ来ようか)
外輪山コースから七五三掛の分岐点へ、登山してきたコースを帰ります。登山してきた際にはあまり意識していなかった、石段が疲れの溜まった膝をいじめ続けます。こんなに登ってきたんだ・・・最後には声もなく、周りの景色を見る余裕もなくなっておりました。
いよいよ鉾立の登山口に到着、目の前には夕日の染まる雲海が広がっていました。あまりにも幻想的、自販機も電源が入ってない時間、カラカラの口をぽかんと開いて、夕日の雲海に見とれておりました。

梅雨の時期だけに天候は期待しておりませんでしたが、この日は一日中雲海が広がり、もう少しあの景観を楽しむことができたらと今になって思います。地元秋田の鳥海山、今まで以上に好きになり、またトライしようと思っております。(いつになるかはわかりませんが・・)。全国レベルでは標高は高い方ではありませんが、日本海岸に隆起し、シベリヤ季節風をまともにうけてそびえ立つ鳥海山、きっと皆様の記憶にも残る山となると思います、ぜひ一度お越しください。
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